ドロファイターと聞いて、反応してしまったあなた・・・
・・・間違いなく私と同世代です。
1979年に少年サンデーに掲載されていた、村上もとかさんの作品名です。
・・・で、これもドロファイター?

畑に沿った農道を、水たまりをバシャバシャやりながら走っていると、突然フロントタイヤが埋まり始めました・・・
・・・ん?、アクセルを開けると、今度はリヤタイヤがズブズブと空転し始めます・・・
停まる・・・そう思って足を着くと・・・ズボッ!
は?・・・表面は何の変哲のない路面が、足を着くと埋まる・・・
・・・とは言え、それほど心配せずに、アクセルを開けて後輪を埋めてみたりしていたら・・・
・・・立った!
うれしくない・・・けど、立った。
これは、一筋縄では行かなそう・・・
そう思って、セローから降りた・・・ら・・・ズボッ!エッ?!
足首よりも上まで泥に埋まった・・・ちょっと待てよ・・・
普通に見える地面が、ズブズブの沼地じゃないか。
歩いて少しでも硬い所を探す・・・ない。ずっとズブズブだ。
後ろを振り返る、川のようになった水たまり・・・水たまりではなく、川になっていた。
脱出方法は・・・?
引き返すのは無理だろう・・・
炎天下の下、脱水症状も心配だ。
とにかく歩く。ヘルメットもジャケットも脱いで、身軽な格好で歩いて周囲を探す・・・コンビニ・・・見あたらない。
林は、ある。抜けるとトラックが停まっている。運送会社の駐車場に出たようだ。自販機がある。水は大丈夫だ。
林までは、肩ほどの高さのある草をかき分けて行かなければならない。しかも所々ズブズブの沼地になっている。
セローに戻り、後輪を穴の中から引っ張り出す。車体を前後にゆすり、少しづつバックさせ、再度スタートを試みる・・・
前輪の抵抗が大きすぎて、後輪がグリップしない。タイヤはスリック状態になっている。
前輪が持ち上がらない。シートの後端に体重をかけて、前から引っ張ってもらっても、上がらない。
何かを探す・・・なんかないか?
・・・板を見つけた。
2m以上ある。前輪の前から突っ込み、前輪がスムースに泥の上へと進んでくれれば、脱出できる!
・・・だめだった。
後輪が、グリップしない。前輪の下まで板は入って行かない・・・。
後輪の後ろから、板を入れてみる。後輪の下に入れば、少しは役に立つかも・・・
後輪の下までは、入って行かない。無理に入れれば板が割れる。
周りの畑に作業の方達が3人ほど居られた。
一人の人が、丈夫なロープを持ってこちらに来てくれた。
先ほどから笑いながらこちらの様子を眺めていたが、いよいよニッチモサッチモ行かないと思えたのだろう、ほかの二人も笑いながら来てくれた。
フロントフォークにロープをかけて、3人がかりで引っ張ってもらった。
ようやく上げられた。
「ありがとうございます。」と発進しようとすると、再びズブズブと沈みだす。
林に抜ければ大丈夫だと分かっていたので、肩ほどの高さのある草藪をそのまま引っ張ってもらう。
林から駐車場を通り、歩道の上に乗せた所が、この状態でした。
大名栗線にやって来ました。いつもは避けて通る水たまりも、この時だけはゆっくりと泥を洗い流すように走りました。

今回は、ワクワクXRさんに秩父を案内してもらいます。知らない所ばかりなので、楽しみですね。

この日は、CRF125、セロー250、WR250Rが、走っていました。

WR250Rは、リヤタイヤがパンクしていました。ワクワクXRさんは、タイヤチューブまで持参されていたので、パンク修理にかかります。・・・が、WR250Rのリヤアクスルシャフトは、27mmで、レンチがありません。
BMWのHPの方が、工具を探してくれましたが、BMWにも27mmのレンチは無く、リヤタイヤを外せませんでした。
ところが、このBMWの方が、この周辺に詳しく、下って行った先のバイク店を教えてくれました。
ワクワクXRさんの案内で、国道299号線から北側へとやって来ました。
フラットダートと聞いていましたが、雨水の跡で荒れた路面で、走るのにいっぱいいっぱいでした。

ときがわ町のコンビニで休んでいると、CRFが3台もやって来ました。
ノーマルのCRFでは、ありません。
白のCRFには、無限の2本出しマフラーが、入っていました。奥の赤いCRFにも無限のマフラー、手前の赤いCRFにはモリワキのマフラーで、ガルルの今月号にも載っているそうです。

探してみます・・・

ありました。カウルは自作で、CBRの物をカットして作ったそうです。すごい!

コンビニからもう一本、セローっぽい林道を走り、帰って来ました。

そうそう、セローと言えば、ゲッカンタカハシゴー、7月24日に発売でしたね。

今月は、セローの特集が組まれていました。

入社2年目の近藤さんが、アメリカ出張で目にしたオフロード事情と、国内でのオフロード熱。
そのギャップを社内で分かってもらうまでの苦労が、うかがわれます。

ほかのメーカーが作れなかった、2輪2足のコンセプトを持ったセロー誕生のお話でした。

風間深志さんの記事やMT-09の記事とヤマハっぽい特集です。